きたかぜとたいよう✱kodomo to ouchi✱

むずかしいお年頃の娘といつまでも幼い5つ下の息子。そして夫と私と小鳥との日々!

夏バテを長引かせて母がうつに。

あまり身体が丈夫でない私の母は、夏の暑さが苦手でした。
年々それはひどくなり、昨年の夏は毎日点滴に通ってなんとか健康をギリギリ維持していた感じ。
それでも秋になって、少し涼しくなるとだんだん元気を取り戻して、やっぱり暑さのせいだったんだな〜と胸を撫でおろしていました。

今年の夏は昨年よりも暑さが厳しく、やはりすぐにまた点滴通いが始まりました。
涼しくなればまた元気になってくれる…

そう軽く考えていました。

もともと思い悩みやすい性格の母なので、何か病気ではないか、こんなにしんどいのは初めて、検査をしても何も異常がないならこのしんどさは一体なんなの?と、会う度に言っていました。

今思うとこの頃から始まっていたのだと思います。

でも私は暑さがやわらげば元気になると思っていたので、いつも軽く受け流していたと思います。
そして、くよくよしてても仕方ないよ!みたいな安易な励ましの言葉を何度も掛けていたと思います。


でも、涼しくなっても良くならない母の体調。。。

母の不安は増すばかりで、私や子どもたちとの約束も、当日になって「ごめんね、しんどいからやめとくわ…」ということが増えました。

そのうちずっと訴えていたふらつき、動悸、倦怠感が強まって不安で眠れない不眠症状も出始めました。

そしてある日の早朝、母からの電話。

救急車の中からでした。


明け方動悸がひどく、心臓が止まりそうだった。
このまま家で息を引き取ってしまえば家族に迷惑がかかるから病院へ行っておかなければ、と思い自分で救急車を呼んで運ばれたのです。
父がそばにいますが、足が悪く付き添うこともできないので、一人救急車に乗って私に連絡をくれたのでした。


私は子どもたちを学校へ送り出す準備を済ませるとすぐに病院へ駆けつけました。
母はまた、ガリガリにやせ細った腕に針の刺し損じでたくさん青アザを作り点滴を付けて横になっていました。



血液検査、心電図とも異常なし。


異常なしが今の母と私には辛い告知でした。

この不調は一体何…?


私も必死でこれまでの母の不調、原因がわからず思い悩んでいた事などを話すと、看護師さんがテキパキと点滴を外しながら、一度心療内科とか行ってみてもいいかもね〜と。


それもまったく頭にない訳ではありませんでした。
でも、もしどこかに身体的な病気があって、そのための不調から不安定な気持ちになっているのなら、病気を治す治療を優先したい!と思っていたので、心療内科はまだ次のステップだと思っていました。


その日ゆっくり母と過ごして話をし、心療内科ではないけれど、評判がよく信頼できそうなクリニックを翌日受診することに。
私は仕事で付き添えなかったので、クリニックの先生宛にお手紙を書きました。
母のこの夏中の不調のこと、救急車を呼ぶにまで至ったこと、そして、うつの症状にとても当てはまるということなどなど。

封をして渡したので母は内容を知りませんが、自分でうまく説明できる自信がなかったからか、ありがとう、と喜んで持って行ってくれました。


そして、クリニック受診の日。
仕事後に実家を訪ねると、久しぶりに穏やかな母の顔と少し明るいトーンの声がありました。

母が安心できるように徹底的にできるだけの検査をして下さったそうです。
心電図も、24時間やりましょうと、胸にメーターを付けたままでした。

それから、どうしても眠れない時はこれを飲んだらいいよ、悪い薬ではないからね、と安定剤も処方してくださっていました。
母の安心した顔を見て本当にほっとしました。




それから1週間。
やっぱり気持ちには波があり、元気そうな日もあればまた体調悪く落ち込んでいる日もあり、まだまだ回復に向かっているとは言えませんが、時間をかけてでも、もとの母に戻ってもらえるようにサポートしたいです。
私まで母の気持ちの波に疲れてしまわないように、私は私のペースを守りつつ。


勉強すべきことがたくさんありそうなので、少しずつ母の病気と向き合いながら、です。