きたかぜとたいよう✱kodomo to ouchi✱

むずかしいお年頃の娘といつまでも幼い5つ下の息子。そして夫と私と小鳥との日々!

精巣がん。術後の選択④

信頼できる先生に相談するため、再び地下の鉄の扉の向こうにある放射線科を訪れた私たち。
やっぱりこの扉は気持ちが重くなりました。


放射線科の予約の前に主治医の診察もこの日はあり、先に泌尿器科へ行ったのですが、診察室へ入るなり不機嫌そうな主治医が「何を迷っておられるんですか?」と強めの口調で苛立ちを見せていました。
放射線治療を指示したのに、勝手に腫瘍内科へ抗がん剤の話を聞きに行ったり、この後また放射線科へ治療ではなく相談へ行くことが気に入らない様子でした。

正直に放射線のリスクにも抗がん剤のリスクにも不安がありまだ決断できずにいる事を伝えると、もっと声を荒げて「この病気には放射線って決まってるんです!早くしないとしらないですよ!」と言われてしまい、何も言えずに診察室を後にしました。


二人で無言で放射線科のある地下へ降りました。
放射線科の先生に、感じている不安や決めきれない気持ち、主治医に対する不信感など何もかも話すと涙がこぼれてしまいました。

放射線科の先生は、主治医よりずっと若い先生ですが、主治医の対応を代わって謝って下さいました。

悩んでいいんですよ、今は患者さんが自分で選択して治療を受ける時代なんです、主治医の発言は気にしないでゆっくり考えて悩んで決めることが大切です!と。
放射線抗がん剤も、体に入れてしまったらもう元には戻せないですからね。
今悩むことが大切なんです!
納得して治療を受けてもらいたいです!と。

それから、主治医は少し考えが古く言い方もきつい所がありますが、手術の腕は間違いないですから、あの先生に切ってもらえたのはよかったですよ☺️と。

そして、
「もし、ここでの治療に不安を感じておられるなら、大学病院や精巣がん専門の病院もありますし、いつでも紹介状を書くこともできますから、それも考えて見てくださいね」と言って下さいました。


そして、再び腫瘍内科での相談予約を入れてもらい、その相談でそろそろ決めないと…と焦り始めてもいました。

7月中旬に手術を受け、もうその時は10月に入っていました。
術後3ヶ月の間に再発や転移が見られることもあるそうです。
そうのんびりもしていられませんでした。